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2016年5月24日火曜日

NARDJAPANの山梨農場研修へ



すがすがしい五月晴れの日。
待ちに待ったNARDJAPANの農場研修で山梨県まで行ってきました。

息子、はじめての終日お父さんとお留守番。
午前10時の時点で「すでに今日のおやつの大半を食べた」と
暗雲立ち込めるメールをもらいながらも、
こちらは旅気分で無事、農場に到着。


まずは水蒸気蒸留の様子を見学しました。
部屋に入ったとたんカモマイル・ジャーマンの甘くてちょっと草っぽい香りがむわっ。

生で見る蒸留器。おっきい。
1回の蒸留が終わるごとに全部分解して消毒するとか。

抽出した精油は深い青色に。
これがカモマイル・ジャーマン特有の成分、
カマズレンによる「アズレンブルー」。
ビーカーに入れたもの。
精油は水より軽いので、上にたまります。

精油を抽出する際にできるハーブウォーター。
精油成分がごくわずかに含まれていて、
穏やかな作用をもたらしてくれます。

採れたての香りは、正直「イモか!?」って思いました…^^;
とくにバーブウォーター。
このイモ臭さというか、青臭さは
植物に熱が加えられたり、傷つけられたりなど
過酷な状況に置かれた時に発する香りなのだとか。
しばらくたって製品化されたときには落ち着くようです。
だって、精油はイモのにおいしないもんね。

スタッフに聞くと、1回で50kgのお花(25万個)を蒸留して
たった14~20mlの精油にしかならないとのこと。
ローズの場合、100kgのお花(3万3000個)を蒸留して
な、なんと3~5mlの精油しか取れない……。
そりゃ、ローズもジャーマンも高価なわけです。

1回の蒸留には9時間かかり、
5月~10月まで無休で蒸留し続けるそう。
すごいな~、おつかれさまです。

続いて農場で摘み取り体験。
待ってました!
今年のカモマイル・ジャーマンの育ち具合はとてもよいそう。
ぷくぷく。
お花畑に踏み入ると、ズボンが黄色になるほど。


お花の部分だけ指と指の間に挟んで摘み取ります。
意外に難しいし腰痛持ちにはちときつい…。

ローズの畑。6月に満開を迎えるそう。
今年はちらほら咲き始めていて、
こちらも摘みとり体験ができました。
ラッキー!

開きかけの花のほうが
芳香成分が豊富。
通常は早朝から摘みはじめるとか。

摘み帰った花は新聞紙の上で乾燥。

最後に、ハーブの収穫時期や特徴、
ハーブを使ったレシピなどについて勉強し、
ローズ精油を使った美容液を作っておしまいでした。


ず~っと参加したかった農場研修、
とにかく、気持ちよかった!

いつもお世話になっている小瓶に入った精油も
もともと自然の中でこんな姿をしているんだな~としみじみ思ったし、
パワーをたくさん吸収しました。
教科書で知るのと、本物を見て感じるのとでは
やっぱりぜんぜん違いました。

おうちへのおみやげは
摘み取ったカモマイル・ジャーマン、ローズ、
タイムブルガリス、ローズマリーと
山梨名物信玄餅。

ハーブはすぐに洗って
ローズの花びらはスイートアーモンド&アルガンオイルに漬け込んだ美容オイル、
ホワイトリカーに漬け込んだチンキに。
カモマイルジャーマンはその日のうちにお茶としていただき、
のこりの花とタイムを乾燥。
ローズマリーは水を吸わせて鑑賞しつつ、お料理に。
ありがた~く、活用しています。

また行きたいな~。


乾燥ローズは、バスソルトにまぜたり、ポプリにしたり。

ローズマリーはBBQのアヒージョに投入!




















2015年12月19日土曜日

おむつなし育児ランチ会&アロマワークショップ

年の瀬も近づいてきましたが、
あたたかい日が多くて
季節はまだ秋のような気になります。

お天気に恵まれた先日に、
友人と「おむつなし育児ランチ会&アロマワークショップ」を開催しました。


田園都市線梶が谷駅近くの「カフェカリヨン」にて。




キッズルーム完備のかわいい場所です。
ごはんもおいしい。




アロマワークショップでは
抗菌・抗ウィルス作用のある精油をブレンドして
いつでもどこでも清潔に
消臭もできるスプレーをつくりました。

外出先から持ち帰る使用済みおむつに、
洗濯前の布おむつに、
おむつ専用のゴミ箱に。
なんなら、テーブル、椅子、おもちゃ、
キッチン周り、洗面所など、
どこでも使えてしまう便利なスプレーです。

サンプルを二種類持って行き、
好きな方のブレンドを選んで作りました。
ユーカリラディアタ、レモン、バジルのブレンドが人気。

アロマテラピーは赤ちゃんのお世話にも大活躍なので
そんなお話も少し。
私も絶賛育児中なので、
日々の暮らしでの使用例や感想をお伝えしました。



むすこがぐずったので、
おむつなし育児担当のゆうさんに教えてもらった
さらしおんぶ。
もう、毎日コレです。すっごくいい。
赤ちゃんの位置が高くて、
お母さんの肩越しからいろんなものを見ることができるので
五感を刺激するそう。




安定感もばつぐん。
すやすや。






子どもたちはキッズスペースでごろごろ。



ああ、かわいい。


ランチを食べたあとは……



ゆう先生のためになるおむつなし育児トーク。

実際に使っているおまるや
布おむつやおむつカバー、
自作の股われパンツなどなどを見せてもらいながら
肩の力のぬけたゆる~りおむつなし育児の方法を
伝授してもらいました。

赤ちゃんだって、
おむつの外でおしっこやうんちをしたいよね。
紙おむつにたよりっきりの毎日を見直す機会になりました。

参加者にもおむつなし育児実践中の方がいて
お話がはずむはずむ。

はじめての開催だったので反省点はあるものの、
いろいろな情報を交換できた会になったので
またやりたいと思います。

次回は1月に、別の場所で開催予定です。
日程などがきまりましたら
またお知らせさせていただきます。
m(__)m




この日のむすこ(右)のベスト、
私が小さいころに着ていたもの。
感動です(特に私の母が)。
目指せ、もう一代先まで。
大切にしていきたいと思います。

2015年10月28日水曜日

アロマ活用術「歯の痛みケア」

歯が痛い……
冷たいものも熱いものもしみる。

メンテナンスにいかないと、と頭をかすめはするものの
1年以上ほったらかしにして
ダイレクトメールも無視していた歯医者に電話。
予約がとれたのは2日後でした(涙)。

……!クローブがあるじゃないかー!

ということで、
歯の痛みによいとされるクローブ精油を試してみました。
麻酔作用と歯髄の焼芍作用があって、
古くは歯の治療に使われていたクローブ。
キャリアオイルに精油をまぜ、
痛む部分に塗ると、
すぐにじーんとあの麻酔がかかった感じに。
10分ほどで痛みがやわらいだから
おどろき&小躍りです( ゚д゚)!
急に家事とかがんばってしまう。

だまされたつもりでやってみたけど
本に書いてあったことは正しかった!

クローブは刺激の強い精油なので禁忌があって、
通常授乳中は使わないけど、
NARDJAPANのケモタイプ精油小事典には
以下のレシピなら子ども(=授乳中もOKと理解)も◎と書いてありました。

【歯の痛みケアブレンド】
クローブ精油 5滴
キャリアオイル 5ml
1日2~3回歯肉に1滴塗布。

クローブの蕾

















クローブのほかにはペパーミントも麻酔作用があるよう。
でもこれも5歳以下の子どもや妊婦、授乳中などは
気を付けないといけない精油なので
卒乳したらためしてみよう。
虫歯はいやだけど。

最近、救急箱を開ける前に
精油ボックスを開けるようになって
家族からは「魔法使い」と呼ばれるようになりました。
もっと魔法使えるようになるぞ。

でも明日は歯医者さんでしっかり治してもらいます。






2015年8月19日水曜日

メディカルアロマ入門ワークショップを開催しました。

アロマテラピーのワークショップを開催しました~!
パチパチパチ。
















題して

はじめてのメディカルアロマテラピー 
~自分の体と心に合った精油でブレンドオイルを作ろう

です。

まずは、精油が心身に作用するしくみや、
使い方、注意事項など、
メディカルアロマの基礎をお伝えしたあと、
紀元前(!)から今にいたるまで使われ続けている体質診断をもとに
自分に合う精油を探してもらいました。
次に、それぞれの香りをかいで、
ワークシートの精油名に色鉛筆で色付けしてもらい、
香りをイメージ化。
「色付けしてみると、普段は選ばない色だな」
とか
「この香り、好きだと思ったら、普段使っている化粧水に入ってる!」
とか。
いろんな気づきがあったあと、
その精油を使って自分なりのブレンドをつくっていただきました。


ストレスケア、美肌、リラックスなど、目的を決めてブレンド




今日参加してくださったのは、近所に住むママさん3人。


子どもがぐずれば抱っこ紐で寝かしつける~

真剣なお顔、いただきました












































途中、赤ちゃんをあやしたり、
おむつかえたり、わらわら。
かくいう私も、授乳しながら説明。
誰一人おちついて取り組むことはできなかったけど
このワークショップが、忙しい育児の合間に
少しでも自分と向き合う時間になっていればいいなぁと思いました。

どうもありがとうございました!


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今後、kabocでは、精油を使った
いろいろなワークショップを開催していきたいと考えています。
ご希望があればお声がけください。

(ワークショップ例)
・おうちでセルフケア!「精油とハーブでつくる緑の救急箱」
 (体調不良時、自宅に備えておくと便利な精油とハーブの使い方)
・精油を使って優しくケア。「ベビー&キッズのためのデイリーアロマ」
(肌荒れ、咳・鼻水、ケガ、虫よけなど)
・赤ちゃんを迎える準備。「マタニティアロマ」
(妊娠線・会陰の傷ケア、むくみの解消、つわり・陣痛対策など)
・女性特有の憂うつをなくす。「婦人科系トラブル対策」
(生理不順、更年期対策など)
・菌、ウイルス撃退! 「感染予防アロマ」
・いい香りで家中ぴかぴか。「精油でハウスキーピング」
・化学物質とさようなら! 「お肌のお手入れ基礎化粧品づくり」
・私だけの香りをまとおう。「世界にひとつの香水づくり」
・快適な旅のおともに。「トラベルアロマ」
 
など

2015年7月9日木曜日

貴重なめぐみ、カモマイルジャーマン精油

先日、息子のあせもケア用に作った
カモマイルジャーマンとローズウッドのジェル。
今のところ、いい感じです。
お風呂あがりに塗って寝ると
翌朝、状態がいいことが多くなりました。
でも、ぷるぷる肌になるには
まだまだ遠い道のりのようです。
地道にがんばろう。
塗ると、甘いりんごと草原をミックスしたような香りが
ほんのりただようので
塗ってるこっちもいやされます。
正直、キク科精油の香りって苦手だけど
ジャーマンの香りが心地よくておどろき。
香りの好みは心身の状態に左右されるので
今、私自身がその効用を求めてるのかもしれません。
なんだろう。
不調の総合商社にはもはやわかりません。


先日のカモマイルジャーマン精油が高級だという話、
どれだけ貴重なのかということが
NARDJAPANの会報誌に
ちょうど掲載されていました。

カモマイルジャーマンの花























カモマイルジャーマン精油の抽出部位は花です。
50kgの花から採れる精油は16ml~20ml。
小指の先ほどのサイズの花5つで約1gなので、50kgだと25万個。

……想像しづらいので
精油瓶1滴0.05mlにどのくらいの花が使われているか
もろもろ計算してみると、
精油1滴=花約600個
とはじきだされました!

精油が、わずかな量でもすばらしい効果をもたらしてくれるのが
おのずとわかりますよね。

普段、茶色の小瓶ばかり見ていると忘れてしまいがちですが
精油には本来、植物が生きるために得たちからがつめ込まれていて、
それを私たちは健康や美容のために活用できるのだから
ありがたいです。


2015年7月7日火曜日

アロマ活用術「梅雨時の抗菌・真菌(カビ)」

今年も雨の七夕ですね。

梅雨時、わが家の天パボーイズ(父子)の髪の毛が
湿気でクルクルになるのがほほえましいいっぽうで
私の心をいつもピリピリさせるのが
洗濯物のいやなニオイ。
毎日のニオイチェックが日課になっています。

カラッと乾かせなくてカビや菌が繁殖するからくさいんですが、
そもそも洗濯槽が汚れていたらもともこもない。
最近のライオン社の研究では、
洗濯槽のニオイの主な原因が
「マイコバクテリウム属の菌(細菌)」
ということがわかったらしいです。
いかにも悪そうな名前。

抗菌、抗真菌(カビ)ともに作用のある精油はたくさんあるので
洗濯槽用のスプレーを作りました。




【ランドリースプレー(濃度1%)】
■材料
シナモン・カッシア精油 5滴
ティートゥリー精油 10滴
ゼラニウムエジプト 5滴
※精油はすべて抗菌、抗真菌、殺真菌作用あり

エタノール50ml
精製水50ml

■作り方
エタノールに精油を混ぜてから精製水を注ぐ

■注意
使う前によく振る
※エタノールを全体の80%以上にすれば精油と完全に混ざるので振らなくてもOK


特にシナモン・カッシアは、広範囲の菌に対して強力に作用するので期待大。
作用だけでなく香りも強力なので、
ティートゥリーやゼラニウムをブレンドしても
ほとんどシナモンの香りになっちゃうんですが。

そのほか、クローブやシナモン(樹皮/葉)精油も
強い抗菌作用があります。

そうそう、シナモンって
「カッシア」「樹皮」「葉」の三種類の精油があるけど
よくお料理に登場するいわゆるシナモンの香りは
カッシアなんですねー。

洗濯槽のついでにお風呂場にもシュッ。
いやなニオイはないけど、
シナモン臭プンプン。

2015年7月6日月曜日

アロマ活用術「あせもケア」

今日はあせも対策アロマについてです。
活用術というか模索中です。

ぽかぽかとした桜の季節をむかえてから、
息子の首周りにあせもができてなかなかよくなりません。
皮膚の状態は一進一退で
「治った('∀`)」「治ってなかった…(TдT)」
と一喜一憂する毎日。

いくつかの小児科に行ってみたのですが、
抗ヒスタミン内服薬、ステロイド薬、抗菌薬、抗真菌薬……など
5、6カ月の赤ちゃんにあれが効かなければ次はこれ、という具体に
どんどん薬が処方されることに疑問。
いろいろと質問したり、◯◯は使いたくない!と反撃したりしても
先生はイチに「アメリカではエビデンスが~」
ニに「アメリカでも古くから使われてる~」と
口癖のようにアメリカを持ちだしてくる。
そもそも、飛行機に乗るために乳児にあっさり睡眠薬を処方する国のエビデンスなぞ信用しないからなっ(♯`∧´)
と怒りがふつふつわいてくるばかりで、疑問ははれぬまま。

薬は必要なこともあるけど、
やみくもに頼らずなるべく自然な方法で
症状を緩和できたらいいなぁ、とあらためて思ったのです。

そんなわけで、病院で処方された薬を使わず
アロマでのケアを模索しています。

まず試したのがラベンダーとユーカリレモンのハーブウォーター。
ハーブウォーターは、精油を水蒸気蒸留法で採取するときに
副産物としてとれる蒸留水です。
植物の芳香成分がごくごく微量に含まれていて、
精油ほどの効果は期待できないものの
作用が穏やかで赤ちゃんにも安心して使えます。

<ラベンダーウォーター>
作用:MRSAやカンジダ菌などの繁殖抑制、抗菌、抗真菌、抗ウィルス
    鎮そう痒、安眠

<ユーカリレモンウォーター>
作用:MRSAやカンジダ菌などの繁殖抑制、抗菌、抗真菌、抗ウィルス
    抗炎症、鎮痛、昆虫忌避

首周りは蒸れやすくてブドウ球菌やカンジダ菌など、
細菌・真菌にとって居心地がよい場所。

小さなスプレーに移し替えればどこでもシュッシュッとできて
手軽に抗菌・真菌ができていいですよね。
ハーブウォーター同士や精油とのブレンドもOK。

プラナロムのハーブウォーターはしっかりと国内分析されていて
残留農薬や酸化防止剤などが非検出、飲めるほど安全。
だからこそ、品質が変化しやすく
開封後は冷蔵庫保存、3ヶ月以内に使いきって。

























でも、ハーブォーターでは劇的な改善はみられず。

ならば、息子も生後半年を過ぎたのでそろそろ精油を試してみよう、ということで、あせもジェルを作りました。

【あせもジェル(濃度0.5%)】
■材料
カモマイルジャーマン精油(抗アレルギー、鎮そう痒、抗炎症、瘢痕形成) 1滴
ローズウッド精油(抗菌・真菌、殺菌・真菌、皮膚組織再生、皮膚強壮) 1滴
ジェルナチュレ 20g

■作り方
ジェルナチュレに精油を垂らしてよく混ぜる

■注意
乳児に使うため濃度は低く
はじめに腕の内側などでパッチテストを


プルプル。塗り心地さっぱりだけど、わりと保湿力もある。

























ほんのりと青みがかったジェル。
カモマイルジャーマンに含まれるカマズレンという成分の色で
抗アレルギー、抗炎症、鎮そう痒など治療特性をもっています。

塗りはじめて1週間。
今のところ痒そうにすることが少なくなったし、
1日おきに赤みがひいたりぶり返したりを繰り返していたのに
きれいな肌色の日が数日続きました(ノД`)

ひきつづき経過観察していきたいと思います。

しかし、このカモマイルジャーマン、すごくお高いのが悲しい。
ジャーマンっていったらハーブティーによくつかわれている品種みたいで、
お茶にするとリーズナブルなのになんで精油はこんなに高いんだ。

息子のお肌に加えて、アレルギーもちの自分もいろいろ試すぞ。

乞うご期待しまくり。